テキストエディタとは?
テキストエディタはプログラミングに欠かせないソフトウェアです。ファイル内容の記述に使用します。Windows系のOSであれば「メモ帳」がテキストエディタに当たります。「メモ帳」は名前の通りメモのような簡単な記述に適応しているものです。プログラミングを始めるにあたってはテキストエディタの利用が普通となりますが、「メモ帳」は機能が少ないためにプログラミングには適していません。プログラミングには様々な機能が要求されます。
テキストエディタの選び方
機能で選ぶ
プログラミングをするにあたって、テキストエディタに備わっていると便利な機能を紹介します。具体的には以下の通りです。
- シンタックスハイライト
- コード補完
- エラーチェック
- リファクタリング
- Git連携
- デバッグ
- プロジェクト管理
シンタックスハイライト
プログラムの構文を解釈し色付けする機能です。簡単なものだと予約語が色付けされるだけですが、それでもコードが見やすくなり、能率が上がります。
コード補完
前の文脈に沿って次の単語を予測し補完する機能です。入力しなければならない文字数が圧倒的に減少するため、負担が少なくなります。
エラーチェック
プログラムの文法的なエラーや警告を知らせる機能です。コンパイラ型言語であれば、コンパイラの警告を事前に知ることができるため、修正時の手間を軽減できます。
リファクタリング
リファクタリングとは、ソフトウェアの挙動を変えることなく、その内部構造を整理することです。
https://it-trend.jp/development_tools/article/32-0046
リファクタリングとして提供される機能は多くあります。例えば、プロジェクト全体にわたる関数の名前変更やコード整形などです。これらの機能は、人間の手で行うには大変な作業をサポートします。
Git連携
プロジェクトのバージョン管理に欠かせないGitとの連携機能は、リポジトリの変更にかかる手間を省きます。GUIによる操作であるため、ミスを防ぐことも可能です。
デバッグ
プロジェクトをアプリケーションとして検証する機能です。デバッグはコマンドラインから実行することがほとんどですが、この機能を利用することでコードを見ながら検証でき、修正を即時に適用することができます。
プロジェクト管理
もっとも単純かつパワフルな機能です。プロジェクトのディレクトリ構成を確認、変更しながらプログラムを書くことができます。
軽さで選ぶ
新しく登場してきているテキストエディタは、機能は豊富ですがその分だけマシンに負荷がかかってしまいます。他のアプリも同時に多く動作させるため、使用リソースが少ないほうが良いという場合もあるでしょう。その場合には、アプリの軽さで選ぶことはいい方法です。
テキストエディタランキング
機能重視
Visual Studio Code
豊富な拡張機能が特徴のテキストエディタです。そのため、主要な言語はもちろんさまざまな言語での開発に利用できます。
Sublime Text
継続利用にはライセンスが必要なテキストエディタです。VSCodeと同様に拡張機能が充実しています。値段は張りますが、やはり有料なだけあって品質は非常に高いといえます。さらに、VSCodeより軽量なため使いやすいアプリです。
Zed
Atomの後継として開発が進められているテキストエディタです。上記のエディタより高速であると宣伝されています。また、近年注目されているRustが使用されており、メモリの安全性や速度に期待されています。さらに、クライアント側プログラムのオープンソース化、だけでなくサーバー側プログラムも公開されています。パフォーマンス、プロジェクトの透明性が期待されるテキストエディタです。
パフォーマンス重視
Vim
主にUNIXで利用されるテキストエディタです。操作にマウスを必要としないため、キーボードのみで操作します。指をホームポジションに置けば、指の移動を非常に少なくすることができます。操作に癖はありますが、慣れてしまえば効率的に作業を進めることができます。
サクラエディタ
古くから愛されている国産テキストエディタです。非常に軽量でありながらも高機能です。アウトライン解析、マクロ、Grepなどの機能が備えられています。また、そのカスタマイズ性も注目され、人気なエディタとなっています。
Notepad++
「メモ帳」の代替品として開発されているテキストエディタです。Scintillaを基にC++で記述されているため、高速で小さなプログラムサイズが保証されています。シンプルですが強力でプログラミングに必要な機能が十分にそろっています。